窒化層/軟窒化層
金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『窒化層』、『軟窒化層』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『窒化層』、『軟窒化層』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】
分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験
番号: 5311
用語: 窒化層
定義:
金属製品を窒化(※1)したとき、硬化した層(21)。
注(21)
JIS G 0562、JIS G 0563 参照。(※2)
備考:
窒化、軟窒化、酸窒化などにおける硬化層を総称する場合もある。
対応英語(参考):
nitrided case
分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験
番号: 5315
用語: 軟窒化層
定義:
金属製品を軟窒化(※3)したとき、硬化した層。
対応英語(参考):
nitrocarburized case,
nitrocarburized zone
(※1)
窒化とは、金属製品の表面層に窒素を拡散させ、表面層を硬化する処理のことです。
ガス窒化、プラズマ窒化などがあります。
(※2)
JIS G 0562、JIS G 0563 は、以下のJIS規格になります。
JIS G 0562
鉄鋼の窒化層深さ測定方法
JIS G 0563
鉄鋼の窒化層表面硬さ測定方法
(※3)
軟窒化とは、属製品を適切な温度で加熱し、その表面に、窒素を主体とし炭素又は酸素を同時に拡散させ、窒化層(軟窒化層)を形成させる処理のことです。
ガス軟窒化、塩浴軟窒化、プラズマ軟窒化などがあります。