化合物層/拡散層/焼入硬化層深さ
金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『化合物層』、『拡散層』、『焼入硬化層深さ』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『化合物層』、『拡散層』、『焼入硬化層深さ』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】
分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験
番号: 5119
用語: 化合物層
定義:
拡散浸透処理、物理蒸着、化学蒸着などをしたとき、金属製品の表面に形成される化合物の層。
対応英語(参考):
compound layer
分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験
番号: 5120
用語: 拡散層
定義:
拡散浸透処理、化学蒸着法などにおいて、元素又は化合物の拡散が認められる層。
対応英語(参考):
diffusion zone
分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験
番号: 5213
用語: 焼入硬化層深さ(※1)
定義:
焼入れで硬化した深さ(16)。
注(16)
JIS G 0201 参照。
備考1.
硬化層深さともいう。
備考2.
有効硬化層深さ及び全硬化層深さがある。
対応英語(参考):
case depth
(※1)
焼入硬化層深さは、高周波焼入れ(加熱が誘導によって行われる表面硬化処理)又は炎焼入れ(熱源が炎である表面硬化処理)によって硬化する深さについては、有効硬化層深さ及び全硬化層深さが JIS G 0559 に規定されています。
JISG0559
鋼の炎焼入及び高周波焼入硬化層深さ測定方法
この規格では、鋼の炎焼入れ及び高周波焼入れによる硬化層深さを測定する方法について規定されています。