プラズマ浸炭/プラズマ浸炭窒化
金属製品熱処理用語の”高エネルギー熱処理”に分類されている用語のうち、『プラズマ浸炭』、『プラズマ浸炭窒化』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”高エネルギー熱処理”に分類されている用語には、以下の、『プラズマ浸炭』、『プラズマ浸炭窒化』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【高エネルギー熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理
番号: 3635
用語: プラズマ浸炭
定義:
減圧した浸炭性雰囲気中で、陰極とした鋼製品と、陽極との間に生じるグロー放電によるプラズマを用いた浸炭。
備考:
イオン浸炭ともいう。
対応英語(参考):
plasma carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理
番号: 3636
用語: プラズマ浸炭窒化
定義:
減圧した浸炭窒化性雰囲気中で、陰極とした鋼製品と、陽極との間に生じるグロー放電によるプラズマを用いた浸炭窒化(2)。(※1)
注(2)
JIS G 0201 参照。
備考:
イオン浸炭窒化ともいう。
対応英語(参考):
plasma carbonitriding
(※1)
浸炭窒化とは、浸炭浸窒ともいい、オーステナイトでは固溶状態にある炭素及び窒素の表面に増加させるために、Ac1を超える温度に鉄鋼製品を加熱する熱化学処理のことです。