アロイング/プラズマ熱処理/プラズマ窒化
金属製品熱処理用語の”高エネルギー熱処理”に分類されている用語のうち、『アロイング』、『プラズマ熱処理』、『プラズマ窒化』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”高エネルギー熱処理”に分類されている用語には、以下の、『アロイング』、『プラズマ熱処理』、『プラズマ窒化』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【高エネルギー熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理
番号: 3621
用語: アロイング
定義:
金属製品の表面に他の物質を添加して、高エネルギーのレーザ、電子ビーム、放電、炎などで加熱して、それらの合金又は化合物を表面に形成する処理(13)。
注(13)
JIS H 0211 参照。
備考:
レーザアロイング(laser surface alloying)、
電子ビームアロイング(electron-beam surface alloying)
などがある。
対応英語(参考):
alloying,
surface alloying
分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理
番号: 3631
用語: プラズマ熱処理
定義:
減圧したガス雰囲気中で、陰極とした金属製品と、陽極との間に生じるグロー放電(※1)によるプラズマを用いた熱処理の総称。
対応英語(参考):
plasma heat treatment
分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理
番号: 3633
用語: プラズマ窒化
定義:
減圧した窒化性雰囲気中で、陰極とした金属製品と陽極との間に生じるグロー放電(※1)によるプラズマを用いた窒化(14)。
注(14)
JIS B 6915(※2)、JIS G 0201 及び JIS H 0211 参照。
備考:
イオン窒化ともいう。
対応英語(参考):
plasma nitriding
(※1)
グロー放電とは、プラズマ窒化、プラズマ軟窒化設備などで、陰極に接している加工材料の表面に発生する持続放電のことです。
(※2)
JIS B 6915 は以下のJIS規格になります。
JIS B 6915
鉄鋼の窒化及び軟窒化加工
この規格では、鉄鋼の窒化・軟窒化及び酸窒化加工について規定されています。